足に優しい蒸れにくいニットアッパー
アッパーは、ニット素材でできており蒸れにくい作りです。生地がNIKEやASICSのスパイクより厚く、履いている感触がしっかりします。 ベロがなく足を入れるところがすぼんでおり、他のメーカーには無いNB特有の形のため、足首あたりの密着感はありますが、人によっては足の甲の密着感が足らず、不安を感じる方もいるかもしれません。また入り口が狭くなっています。 足首部分は柔らかい素材のため、足首が緩く固定されます。更に紐が中程度の硬さのため結んだ時にホールド感が少し弱いです。アッパー全体に渡り無数の隙間があるため、通気性があり長距離には大敵の”熱”を逃がす設計になっています。
防水加工の水に強いニットアッパー
横幅はやや狭めで、足幅が広い方などは履くとギチギチになり苦しい履き心地になります。、足幅の狭さは長距離スパイクの中で一番狭い結果となりました。(母指球部分の横幅が8.3cm)ついで狭いのが、NIKEのズームビクトリーエリート2(8.4cm)でした。 また素材がニットのため、濡れたら重くなりそうな履き心地でしたが、防止加工が施されているため、水に浸かっても他のスパイクよりも水を弾きます。 また長距離スパイクには珍しくヒールカウンター(かかとがすっぽりハマるところ)が硬く、かかとの収まりは良い感触です。
地面からの力を直に感じる硬さのあるソール
アルミ製7mmが付属します。ピン数は取替式4本とNIKEマトゥンボ3と同じ数です。ピン数が少なく接地時の安定感は他の長距離スパイクと比べて小さいですが、ピン数が少ない分地面離れは良い感覚です。 ソールの特徴は、固い尖った突起がシャークスキンのようにソール全体に渡って張り巡らされています。 更にプレート素材のPebax®は樹脂製で、カーボンに比べ曲げやすく、より力を加えやすいため踏み込みからスムーズかつ楽に推進力が得られます。 ソールの反発性は、マンバVやマトゥンボ3より弱く、ASICSのガンラップ2やMIZUNOのジオスプラッシュ7よりも強い反発性になります。
傾斜のあるフォアフット接地向けのソール
ソールの反りは、NIKEのマンバVやマトゥンボ3、エアズームビクトリーと比較して1°ほどしか変わらずほぼ同じ傾斜となっています。実際に履いた感触は、足裏にソールの反りを感じる硬さを残した履き心地です。その分地面から力がしっかりもらえるパワフルな走りができる反発性に秀でた一足です。またミッドソールには軽さと反発性、クッショニングを備えたREVLITE RCミッドソールが採用されており、反発タイプのシューズながらクッショニングも搭載しています。ただ、傾斜のある特徴上、つま先で接地するフォアフット走法が想定されているスパイクのため、後ろのクッショニングはあまり期待しないほうが良いかもしれません。