破れにくく、安定感のあるソール
アッパーの素材は、メッシュ素材でできており、通気性、安定性に優れている構造になっています。ソールプレートとのつなぎ目にもサポーターがついており、破れにくいアッパーになっているので接地時に起こる靴の中でのズレを抑えてくれます。 安定性が評価できる一方で、素材がかなり厚いものにはなるので雨の日などは吸水し、重くなることが想定されます。 また、通常時、重さは170g(26cm)と、中長距離では最も重い陸上スパイクです。 とにかく軽いスパイクが良いという方にはおすすめできません。 どちらかと言うと、1歩1歩の踏み込みを安定させることに課題感があったり、ひとまず様々な距離に対応できるスパイクが欲しい方におすすめです。

ゆとりのある幅広なサイズ感
アッパーの全体の構造としては、踵からつま先までかなり広めに作られています。足の甲も高めに作られているので、ゆったりとした履き心地で履けるスパイクになっています。 足の甲部分のベロや靴紐も柔らかな素材でできており、きつく縛る場合も足の形にフィットした感覚が得られます。 横幅としては、Asics(アシックス)の初心者向けスパイクのエフォートシリーズよりも横幅は広く作られているので、幅跳びスパイクなどを除いたトラック種目のスパイクでは広めなサイズ感です。 また、踵部分の黒い素材が固めな素材でできており接地時の踵のずれを軽減します。こういった特徴からも、1歩1歩の安定性の観点では評価が高いスパイクとなっています。

地面をしっかり掴むグリップ力
◆ピンについて ピン数は9本で、取替式7mmピンが前足部の四隅に4本、固定式4mmが中央に5本設置されています。 短距離種目としても、中長距離種目としてもかなりグリップ性が高く、接地が安定しやすい構造になっています。 ピン配置は、四隅に距離を取った配置になっており、フォアフット・フラット問わず使用できます。 ◆ソールについて プレートは、屈曲性が非常に高く、ふくらはぎやハムストリングスなどに負荷が掛かりづらく最後まで走りをサポートしてくれます。 メーカー(Mizuno)がキャッチコピーにしている「ラスト勝負で競り勝つ為の、こだわりのスピード設計。中距離モデル。」を体現した一足です。 一方で、反発性は比較的低い点が注意です。


短距離〜長距離まで対応できる設計
ソールの反りは、中距離スパイクの中では最も急になっています。 元々ジオマッハというMiznoの短距離スパイクに使われていたプレートを使用しているため、短距離並みの反りです。 その為、重心をどんどん前に移動させるフォアフット走法の方には相性が良いです。 また、中足部以降には、ランニングシューズのミッドソールのようなクッション性の高い素材が使われています。故に、着地時の足への負担が軽減されています。 クッション性と、短距離対応ソールから、中距離(800m〜1500m)の距離での使用が最も適していると言えます。
