導入モデルとしては正解のアッパー構成
アッパーは、一般的な跳躍スパイクの紐+ベルトの両方搭載で 紐自体は上位モデルのロングジャンププロ(Long Jump PRO)と比べると多少太く、耐久性重視な設計です。 全体の大半を締めるメッシュ生地で、通気性は高いです。一方で走幅跳初級者には、このメッシュとシュータン(足の甲部分の部位)の厚さによって砂が頻繁に侵入し、少々面倒を感じると思われます。 三段跳びも対応しており、補強も頑丈に行われています。つま先部分と踵部分には、投擲用のような立派なエナメル質の人工皮革の補強がついています。 ベルトは、前足部についており、つま先のホールド感はしっかりします。これによって助走時のつま先のバタつきは改善されます。

日本人が履きやすい幅広めの作り
つま先と踵部分、両者とも比較的広めに作られており、幅広な日本人にも履きやすい設計となっています。 上位モデルの、ロングジャンププロ(Long Jump PRO)やズームLJ4(Zoom LJ4)/NIKEと比べると、ゆったりした作りになっています。 ただし、同様の上位モデルである、フィールドジオLJ-B(Field Geo LJ-B)/MIZUNOと比べると、僅差でタイガーパウJapanTB(Tiger Paw Japan TB)の方が狭く感じます。 1点、残念なポイントがあるとすると、この幅広構造や上で書いたベルト紐の構成、頑丈な補強によって重量が非常に重くなっています。

三段跳びもできる厚めのソール
跳躍種目は、トラック種目と比べ、接地時や踏切時に地面との衝撃が大きく、初心者にとって大きな衝撃は厚いクッションで緩和しないと腰からつぶれたりして力のロスが生じてしまいます。 これに対応するためソールは、三段跳び用スパイクに近い厚さで衝撃の緩和をするように分厚くできています。 また、タイガーパウJapanTB(Tiger Paw Japan TB)の踵部は、ゴム素材の滑り止めになっています。 ピンは8本ついており、ロングジャンププロ(Long Jump PRO)/ASICS・フィールドジオLJ-B(Field Geo LJ-B)/MIZUNOが9本で、ズームLJ4(Zoom LJ4)/NIKE・アディゼロLJ(Adizero LJ)/ADIDASが7本であるため標準的なグリップ力です。


助走をしやすい反り+怪我しない柔らかさのソール
ソールはだいぶ反っています。しかしながら、プレートが他の上位モデルと比べ柔らかいため、助走したり踏み切ったりすると曲がってしまい踏んだ際に、評価ほどソールの反りが走りをアシストしてくれる感覚は感じられません。 また、反りではフィールドジオLJ-B(Field Geo LJ-B)/MIZUN・ズームLJ4(Zoom LJ4)/NIKEに大勝していますが、助走のしやすさで考えると、タイガーパウJapanTB(Tiger Paw Japan TB)が劣って感じます。 これは、前述の通り反りが潰れてしまい、実際に使うときに、実寸より反りがなくなってしまうことに起因しています。
