3つのベルトでガッチリホールド
サイバーブレード16の特徴は、足首部、中足部、踏み付け部の3点をベルトで固定する為、足とスパイクのズレによるパワーロスを抑える部分にあります。 ヒール部分から引き上げるサイバーフィットをにより、ベルトを閉める際に踵もしっかりと締まり、疾走時の踵のズレや隙間が発生しません。 また、ベロ上部にストレッチ素材を採用することで、走行中の足首とベロの摩擦が軽減されています。 また後述しますが、サイバーブレード16は屈曲性と安定性に優れたBDプレートを採用しており、プレートとアッパー両面から接地が安定します。 フィット・ホールド性も非常に優れており、足の中でのブレが少ない為、100mから400m選手及ハードル選手まで多様な種目に対応します。
しっかりフィットするアッパー
アッパーはしっかりとしたフィット感、ホールド感がありつつも、窮屈すぎない履き心地を実現する設計になっています。 アッパー違いのSPブレード9と比べ、アッパーデザインに絶妙な隙間があり、より自然な屈曲を促します。 そのためフィット感のわりに、爪先の屈曲が抑制されず比較的自由に使えることが最大の魅力です。 しかし、素材が少し硬い為、横幅が広い足型の人は爪先部分が窮屈かもしれません。 踵部分はしっかりとホールドされている為、スパイクの中でのブレがない状況になります。故に400mの後半や冬季練習の長い距離でのスプリントを走っても靴ズレなどが起こりづらい作りになっています。
グリップを強調したピン数
ピンの配置はつま先から数えて1-3(固定ピン)-4の計8本となっており、上級者向けスパイクが6本前後の中で、ピン数は多いです。 この+2ピンが地面をしっかりと捉えることで接地のサポートをしてくれるため、スムーズな接地が可能となります。 一方で、ピンが多いため地面との摩擦が多いので、100mを10秒中盤で走るような上級者はブレーキとなりストレスを感じる場合があります。 また、ソールにはイージーオーダーでも人気の屈曲性と安定性に優れたBDプレートを採用しており、アシックスのプレートの中では比較的柔らかいプレートです。 踵部分にはクッション材が入っているので、ハードル種目や冬季練習など足への衝撃がある場合におすすめです。
重心移動をサポートしてくれるソール
ソールの反りは一般的なスパイクと比べかなり反っているプレートに分類されます。この構造によって、スパイクの接地から離地までの重心移動をサポートします。ソールの歪曲度(横の曲がり)が少なく、接地が安定するのでどの選手でも安定して接地ができるスパイクです。 また、サイバーブレードは、若干内側に傾いていることで体重を母指球に載せやすい構造になっています。このため、離地時に体重を母指球に移動させやすい様ソールが自動的にアシストしてくれます。 このため、地面を押し出す際にしっかりと地面が踏むことができ、離地時の抜け感がいいです。