2020年モデル以前の破れやすいアッパー問題を解消
2020年モデルより素材が変更され、格子状に編み込むようなCELERMESH(セラーメッシュ)となりました。前作より通気性、軽量性、柔軟性、安定性の面で優れています。 写真のように指が透けるほど素材が薄いため、柔らかく感じられます。 安定性に関して以下2点が評価ポイントになっています。 ・破れにくい ・スパイクの中で足が動きにくい 紐に関しては、フィットしやすい素材に変わっており、アディダスの紐あるあるであった伸縮性問題に関して若干改良されています。 ギュッと靴紐を締めたい方も問題なくフィット感を感じられるようになっています。 なお、中距離スパイクはアッパーの安定性で選びたいという方はCOSMORACER MD2の方が安定するのでおすすめです。
細長いサイズ感
フィット感はいつものサイズよりも0.5cm小さいくらいをおすすめします。 足幅の広さ的にはやや狭い方に位置づけますが、かかとからつま先にかけて特別狭くなっている箇所がないという点と、アッパーが硬くないという点から、幅広の方も問題ないサイズ感です。 Asics(アシックス)のCOSMORACER MD2やMizuno(ミズノ)のジオスプラッシュ7などより狭く、NIKE(ナイキ)のズームビクトリーエリート2やズーム400などとほぼ同じくらいの広さのサイズ感です。 また、他の中距離スパイクより接地のインパクトが重要視されていることもあるので、かかとは安定するように素材が若干厚くサポートされています。
短距離級の高反発を持つソール
◆ピンについて ピン数は5本で、他のメーカーの中距離スパイクに比べると少ないです。(参考:NIKE マンバV、MIZUNO ジオスプラッシュ7:6本) ソール裏の特徴は、2つのピンがつま先の内側寄りに並んで配置されている点です。 このことからも離地する際、重心がつま先内側に寄るフォオフット走法には相性が良いとの口コミも多いです。 ◆ソールについて 中距離スパイクの中ではかなり硬く、400mなどの短距離種目にも対応するほど高反発です。 一般的に、中距離スパイクのプレートは疲労を軽減するために屈曲性を高めるため、前足部のみですが、このスパイクは全面になっています。 また、1500mなどの距離にも対応できるよう、踵にはクッション用スポンジがついています。
フォアフット型の前重心形状
ソールの反りに関しては、かなり反っています。 ソールの反りはピンの配置とも相性がよく、フォアフット走法型の方や、4スタンス理論のA1型(内側前重心の重心位置に力が入りやすい方)の方には特におすすめしたい構造になっています。 横向き写真で見受けられるギザギザなソールの部分が滑り止め的な役割をし、少ないピン数以上にグリップします。 しかしかなり反発性重視に作られているので、あまり地面を掴むグリップ感は感じられません。 横から見るとわかるように、前足部にも白いスポンジ素材がミッドソールとして搭載されています。これにより、足の裏の履き心地が柔らかく、ソールの硬さのわりには足の裏に豆などができる心配もありません。