安定感とフィット感を生む弾力性の高いアッパー
COSMORACER MD 2 (コスモレーサー MD 2)のアッパー素材は「HL-0メッシュ」という東レ株式会社とアシックススポーツ工学研究所が共同開発した新素材が搭載されています。特徴としては、「弾力性」です。自分の足の型に沿って素材が伸び縮みするため、接地時に安定したフィット感が感じられます。 また、紐も同じように弾力性があるため、靴紐を縛る際もガッチリ縛りたいタイプの方はスムーズに靴紐を縛ることができます。 伸びるだけでなく、強度も高い素材になっており、接地したときにブレない安定感とアッパーが破れにくく、耐久性が高いのがCOSMORACER MD 2 (コスモレーサー MD 2)のすごいところです。カーブの走りも安定して走ることができます。
接地時のズレを抑える保護設計
アッパーの作りとしては、かかと付近が狭くなっており、母指球(ぼしきゅう)周りまでゆとりを持った構造になっています。日本人の足の形に合った構造になっていて、フィット感を感じる方も多いと思います。 また、接地の安定感を作る機能が新素材だけでなく足の甲部分(アイレット部分)とかかと部分にも搭載されています。 足の甲部分(アイレット部分)にはDYNAWRAPという素材が使われており、靴紐を縛った際に足の甲を包むように固定する働きを持ちます。 かかと部分には保護プレートが搭載されており、かかとのズレを抑え、抜群のフィット感と接地時の安定感をサポートします。
短い接地を演出するピン設計
◆ピンについて ピン数は5本で、他のメーカーの中距離スパイクに比べると少ないです。(参考:NIKE マンバV、MIZUNO ジオスプラッシュ7:6本) ピン配置は前作よりも、つま先側から母指球側に寄った配置になっています。このため、前作に比べ内側重心(母指球)での接地がしやすい形になっています。 ◆ソールについて 中距離スパイクの中ではかなり高反発のプレートを使用しており、つま先から踵まで1枚のプレートで覆われる構造です。一般的に、中距離スパイクのプレートは疲労を軽減するために屈曲性を高めるため、前足部のみですので、スプリントを重視した中距離スパイクと言えます。 反発性に関しては中距離スパイクの中では最上級で、Adizero MDに次ぐ反発力です。
フォアフット、フラット走法の両者に定評のあるバランス型
ソールの反りに関しては、ややフラット目です。 前回モデルのCOSMORACER MD (コスモレーサー MD)と比べても若干フラット気味に調整されています。adizero mdと比べるとフラットな反りになっているので、反発性重視でadizero mdと悩まれている方で、ややフラット接地寄りな意識がある方はCOSMORACER MD2 (コスモレーサー MD2)を選ぶことをおすすめします。 また、ミッドソールに「FLYTEFOAM」という素材を使っており、従来のスポンジ素材と比べ55%軽量化に成功していて、軽さが特徴的です。使用している樹脂量も従来の半分以下になっており、サステナブルな商品でもあります。