使い勝手そのままにスケルトン化
アッパーの固定は靴紐で、丈夫な人工皮革に加え、軽量化に優れたスケルトン構造です。 スケルトン構造とは、足の固定に必要な最低限の骨組みだけを残し、残りを削ぎ落した構造のことをいいます。 これにより、ムダな部位が極限まで削ぎ落とされているため、アッパー素材の重さを削減でき、以前のジオサイレンサーと比べ軽量化を実現しています。 見た目に反してフィット性も非常に高く、試合や高速レースでも足のズレを感じずに走ることができます。 スケルトン構造のため通気性は非常に高く、400m等のレースで蒸れによるズレを感じづらくなっています。 その反面、雨のレースでは足先が冷えやすかったり、耐寒性が劣ると言った問題もあります。
幅広の人にこそ相応しいゆったり設計
アッパーの横幅は広めに作られているため、足幅が広くても履くことができます。 足幅が広くてスパイク探しに困っている方にはおすすめです。 つま先も比較的ゆとりがあるため履きやすいですが、しっかりと人工皮革に包まれているため、人によっては窮屈さを感じるかもしれません。 ただし、ナイキやアディダス製スパイクのような海外スパイクと比べると、横幅同様、つま先の形も広めに作られているので、窮屈さを感じることはありません。 かかと部は、生地が厚くなっていて包み込むようなホールド感がありますが、クロノインクスなどのようにかかと部をベルトでしめる構造になっていないため、足が細すぎると靴ずれや走行時のガタつきが気になるかもしれません。
MIZUNOらしい接地のしやすいソール
ピンはつま先から2-3-3-1(外側)の計9本(うち固定ピン6本)となっています。 ピン数は他のスパイクと比べても比較的多めで、ピンの配置は足先から前足部の中央まで広い面積に散らばっており、接地時のサポートとなります。 また、ソールはハニカム構造を用いており、ソールの剛性はそのままに、よく曲がり扱いやすいソールを実現しています。 その上、軽量な上に非常に丈夫な作りとなっています。 反面、他のミズノ製の上級者向けスパイクと比べると反発性に欠けるため、より高反発なスパイクをお求めの選手にとっては注意が必要です。 そのため、あなたが高反発のスパイクを履いて扱いづらかったり疲れが溜まりやすい経験がある方は、こちらのスパイクをお勧めします。
中級者の心強い味方
ソールの反りはつま先部分が少し上がっているだけでほとんどフラットなため、接地しやすい構造となっています。 怪我をしずらく接地が安定する構造であることから、全天候型トラック(タータン)での走りに慣れていない初心者から中級者方にとっては強くお勧めできる一足です。 また、ピン幅が広く、満遍なく配置されているため、着地の衝撃を緩衝しながら走ることができます。 このため練習用のスパイクや初級〜中級者の選手が試合で利用するには非常にお勧めのスパイクとなっています。地面からから受ける反発に慣れるには最適なスパイクです。 足全体を使って接地して走るスタイルの方には、とても向いているスパイクです。