長時間の競技でも問題ないアッパー
アッパーの素材は、合成繊維のメッシュに合成樹脂でのコーティングです。 シュータン部分と足首部分はコーティングが施されていないため、ASICSハイジャンPROシリーズよりも通気性の高いスパイクとなっています。 内部構造は、大部分がメッシュになっているためメッシュによる柔らかい履き心地が足への負担を減らしつつ、足がぶれないホールドも感じられる様になっています。 靴紐とベルトで締めるタイプになっています。 ベルトは中足部部に付いており、ミズノやアシックスの高跳び用スパイクと比較すると太さが倍近くあり、しっかり固定してくれます。 中足部の固定がブレや衝撃の大きくなるカーブ助走時のズレ防止に役立ちます。
意外な幅広スパイク
横幅は、Picker調べによると9.6cmあり、他メーカーの走り高跳びスパイクと比較しても全体二番目の広さになっています。短距離スパイクや長距離スパイクでは”NIKE”と言えば狭い!と思われがちですが、高跳びスパイクに関しては広めな設計になっています。
足への負担を最大級にサポート
走高跳スパイクとして一般的な構成で、ピン数11本(前7本、後4本)、金属製の取替式9mm二段平行ピンが付属します。 ソールの硬さは、ADIDASのアディゼロHJと同じで、走高跳スパイク中で中程度の硬さになります。 ソールの素材は、ナイロン系エラストマー樹脂で出来ているPebax®︎プレートを使用しています。 この素材は耐衝撃性と反発性が特徴のため、かなりの衝撃がかかる踏切動作が必要な走り高跳びに最適な作りになっています。 またミズノやアシックスの高跳び用スパイクにみられる足裏一面がシャークスキン、ゴムチップという構造ではなく、小さいシャークスキンがソール表面に配置されているのみのため、助走時に多い足裏で擦る怪我を抑えられるようなメリットがあります。
限りなくフラットなソール
他メーカーの高跳び用スパイクと比較しても一番角度のない14°でフラットソールです。ASICSのタイガーパウJAPAN ARCHが15°で次いでソールの反りが小さいスパイクです。 フラットソールであるほど、走りの際にクセのない走り心地で走りやすくなり、シューズに近い助走が実現できます。 ミッドソールには、バスケットボールシューズなどにも使用されている反発性の高い素材である「ファイロン」が使用されています。 ファイロン素材のミッドソールのシューズは、反発性を持ちながら、適度に柔らかいソフトな履き心地も特徴の1つです。そのため足への負担を軽減してくれるクッション性も兼ね備えています。