薄さ×頑丈さ×フィット感のある特徴揃いのアッパー
アッパーは、薄い合成繊維でラッセル構造という横編み×縦編み構造で作られており、頑丈な作りになっています。 その上、中に手を入れると外からうっすら透き通って見えるくらい薄く、またタンもかなり薄いため足の甲部分に吸い付くようなフィット感のある履き心地になります。 前足部の両サイドにそれぞれ2つずつ小さな孔の空いた空気孔があり、この孔から3000mSCの水壕でスパイク内に入った水を効果的に素早く排出する作りになっており水場に強いです。サイドストライプ沿いに樹脂コーティングがされていて破けにくいように補強が施されており、3000mSCでのハードルを超えた後の激しい着地時の衝撃に耐えるよう設計されています。
素材の硬さで接地時のブレを抑える頑丈なアッパー
次回作であるガンラップ2と同じ5段階評価中3.5の横幅となりました。 実際に履いた感じは、作りがかなり小さめのため、他のスパイクより0.5cm大きなサイズがちょうど良い履き心地になります。 またアッパーの生地がガンラップ2と同じく硬さがあります。COSMORACER LD2やマンバVやマトゥンボのほうが履き心地は良い印象です。 しかし、ガンラップSCはアッパー素材が硬い分、3000mSCのハードルジャンプ後の着地などを考えると、着地時のブレなどを抑えやすくなるため、安心して衝撃を任せられるアッパーになっています。
3000mSCに最適化された滑りにくいソール
ピンは、取替式5本で金属製二段平行柱の5mmピンが付属します。 アウターソールには、屈曲のしやすさと適度な反発力を兼ねたナイロンプレートが使用されています。 ASICSやMIZUNOの日本メーカーの長距離スパイクの中では、一番反発力の高いスパイクとなります。非常に硬く、特に前足部に硬さを感じる反発性に秀でたソールになります。反発力が高い特徴がありながら、ソールの形は右側と外側の左右にプレートが別れた分割構造になっているため、屈曲性も高いソールとなっています。そのため、スピードを上げるハードルを飛ぶ前の走りにおいて、適度に反発をもらいながら屈曲時の重心移動によりハードルを超えるのに必須なスピードを出しやすいソールになっています。
傾斜のある乗り込みしやすい形状のソール
ソールの反りは、5段階評価中4と傾斜の高いソールの形になります。次回作であるガンラップ2は5段階評価中3のため、今作との違いは主にソールの形状と硬さにあります。 ミッドソールには「Solyte※」と呼ばれる軽量素材が採用されており、軽量性を追求した作りになっています。 ※Solyte:従来のミッドソール素材であるEVAに比べて「約半分の重量を実現したミッドソール素材」。