排水性に優れた軽量なアッパー
アッパー素材は、手を入れると若干透けて見えるくらいの薄さです。さらに肌に馴染むような素材のため、足へのフィット感が高く靴下のまま履くより、裸足で履いたほうが足へ吸い付くフィット感を感じられ、ストレスなく使用可能です。また、踵部分にホールドクッションがついていますが、マトゥンボよりクッションが小さく薄いため靴の中での安定感が若干弱いかもしれません。 なお、このクッションは踵上部(アキレス腱側)によった方が薄くなっています。更に通気性と排水性を兼ねた薄いアッパーを搭載していることで、天候や障害種目での水の阻害を受けず、スピードをキープしたまま素早い走りを享受することができます。
耐久性が補強されたつま先のコーティング
今作のつま先部分には前作までにはなかった硬いコーティングが施されたことで着地時の衝撃に強くなり破けにくくなっているため、発売当初のマンバVシリーズでは破けやすかったという問題点を見事改善しています。3000mSCに向けた心強い一足と言えるでしょう。他のNIKEの長距離スパイクよりも耐久性の高い一足となっているところが、嬉しいポイントの一つでしょう。またZOOMマトゥンボやZOOMビクトリーよりもボックスが高め(足の甲の部分が当たる場所)のため、NIKEを履きたいけど、きつくて履けないという方でも、マンバVは比較的履きやすい一足にもなります。
高い反発性と3000m障害用のシャークスキンを併せ持つソール
ピン数は6本で、マトゥンボとの違いは接地時の安定感です。マトゥンボに比べマンバVは2本多いため接地時に地面をしっかりと捉えます。長距離スパイクで6本ピンは主流(2021現在)のため、初めての長距離スパイクは、マトゥンボより、安定感のマンバVがおすすめです。 また、マンバVは前足部全体にプレートがありますがマトゥンボは、つま先の両端にのみです。そのためマトゥンボより地面からの反発が高い仕上がりです。ソール踵部には、シャークスキンが搭載されており、地面との摩擦力を高めてくれることで、3000mSCなどで滑らないような設計になっています。 まとめ ・マンバV:ピン6本、接地時の安定感+高反発 ・マトゥンボ3:ピン4本、地面離れのスピード+低反発
傾斜のある硬め形状のソール
ソールの反りは、マトゥンボより5°ほどだけ角度が大きいため傾斜があります。見た目も、母指球下のソールがボコッと飛び出ているような形をしています。他のメーカーと比べても、中間あたりに位置する傾斜の角度で、つま先から接地しやすい形状となります。かかとにクッションも入っているため、かかとから入るような走りでも問題はなく走れます。