珍しいワイヤーでフィットさせるのアッパー
特徴①ベルトについたワイヤー 特徴②極太のベルト 特徴③凹凸のある表面 ワイヤーはシューレース(靴紐)と繋がっており、紐を結ぶと連動して足全体をホールドし足とスパイクの一体感を生み出します。この機構で、三段跳で重要とされるステップ時に足をホールドしぐらつきを軽減します。 次に、極太のベルトです。日本のMIZUNO・ASICS2社のベルトがダメおしに締め上げるのに対して、トリプルジャンプエリート(TRIPLE JUMP ELITE)は3倍ほどの太さで固定できベルトが主役です。 最後にアッパー全体を覆うこの肉感のある凹凸表面は、合成繊維の上に合成樹脂の膜が穴あきで覆っていることにより出来ています。この穴により耐久性と通気性の両立を達成し、比較的蒸れずに競技に臨めます。
ワイヤーでピッタリフィットするための柔らかいアッパー
つま先部分の足幅については、他社三段跳スパイクと比べると、同じくらいの幅になっています。強いて言うのであれば、やや狭く出来ています。踵部分も大きく作られており、足入れは簡単です。また、アッパー素材は柔らかいものを使用しているため、他のスパイクのように硬く履きづらいみたいなことがなく、スニーカーに近しい感覚で足を入れることが出来ます。
跳躍スキルがそのまま生かされる地面を感じるソール
ピン数が6本と、三段跳スパイクの中で圧倒的に少なく、グリップ力(地面を掴む力)が弱くなる反面、ピンと地面の摩擦が減ることで抜け感がよくなり、減速しづらいという構成です。 また、アッパー同様ソールも比較的柔らかく作られているため、地面を感じやすく出来ています。 少ないピン+柔らかいソールということは、足裏を使って、如何に助走の勢いを殺さずにホップ・ステップ・ジャンプを行うかを考えるような跳躍になることが想定された作りだと言えます。 さらに、柔らかいソール(ミッドソール)に使われているEVA素材は、水に強く軽い素材です。このため、トリプルジャンプエリートは、他の三段跳スパイクと比べ非常に軽くできています。
丁度いい反り具合のソール
ソールの反りについては、一般的フィールドジオ AJ(Field Geo AJ)/MIZUNOとトリプルジャンプ PRO(Triple Jump PRO)/ASICSの中間といったところです。ただし、上にも書いているようにスパイク全体が柔らかい構造になっているため、実際に使うと反りの角度は数値ほど感じません。