助走をしやすい短距離のようなアッパー
アッパーは、同社の走幅跳スパイク、ロングジャンプ PRO（Long Jump PRO）と同様のもので、紐とベルトの一般的な構成です。 素材として人工皮革を使っており、使い込むことで、だんだん馴染んでくる生地です。馴染んでくると紐で足にフィットさせることができ、足とスパイクの一体感が出てきます。しかし馴染んでくるとホールド感が小さくなり、ステップの時にぐらつきを感じやすくなってきます。買い替え時期には気をつけてください。 通気性については、全面人工皮革に覆われているため、期待できません。砂の侵入を防ぐことや、衝撃を受けた時に足の形を保持することのための、全面覆われた形状であるため表裏一体の仕方が無い部分ではあります。
日本人に丁度いい幅で設計された足幅
靴幅については、同じ三段跳びスパイクである、フィールドジオ AJ（Field Geo AJ）/MIZUNO・アディゼロTJ（Adizero TJ）/ADIDAS・トリプルジャンプエリート（TRIPLE JUMP ELITE）/NIKEの中で一番補足できています。 また、前述にある通り、アッパーが全面人工皮革のため伸びづらくなっています。（もし伸びるようであれば、踏切時の足のホールドが無くなっているので買い替えをお勧めします。） 靴幅が狭い＋アッパーが伸びないので、THE日本人のような足幅の広い方は窮屈に感じるかもしれません。このため、履くことが出来る人は限られています。自分の足幅も考慮して見てください。
助走をしやすい短距離のようなソール
ソールについても、前足部が同社の走幅跳スパイク、ロングジャンプ PRO（Long Jump PRO）と同様のものになっています。一点、走幅跳スパイクではシャークスキンである部分が、ゴム状の滑り止めになっています。 ピンは９本と比較的多く、フィールドジオ AJ（Field Geo AJ）/MIZUNOと同じ本数です。この９ピンの内４本は、指付け根（母指球など）にあるため接地時に引っかかり、前足部についている５本のピンが蹴り出しに貢献してくれます。 また、トリプルジャンプ PRO（Triple Jump PRO）の1-3-5配置に比べ、フィールドジオ AJ（Field Geo AJ）/MIZUNOは2-3-4配置なため踏切の際にピンの抜けが良く速度を殺さずに跳び出すことができます。
踏切と助走を両立したピン配置
同社のロングジャンプ PRO（Long Jump PRO）と同様に、ソールの反りについては、指の付け根の真下に来るように弧を描くように配置された５本のピンを頂点とするようにカーブしており、直立時はこの５本のピンが地面に接地しており、助走を開始するとつま先側（足の前半分）の４本のピンが刺さり機能する形になっています。この構造により、静止時や踏切時には安定することに役立っている５本のピンは助走時には、あまり干渉せず、摩擦による減速がおこりずらくなっています。これによりアッパーに続き助走のし易さを更に底上げしてくれています。
